ブレスワークプラクティショナーのページから
あなたは感情を押し殺していませんか。痛み、悲しみ、怒り。。。いろいろな感情がありますが、感情を表現しないで飲み込んだり、なかったものにすると、それが次第に体の中に蓄積していって病気を引き起こすとも言われています。ストレスが引き起こす胃潰瘍しかり、自律神経失調症しかり。
ブレスワークのプラクティショナーがアメリカで体験したことをご紹介させてください。
そのクライアントはパニック障害を持っていました。
あなたはパニック障害をご存知ですか。Wikipediaによると、パニック障害とは予期しないパニック発作が繰り返し起こって、一か月以上にわたりパニック発作について心配したり、行動を変えているという特徴を持つ不安障害に分類される精神障害です。
私も昔パニック障害をしたことがあって、私の場合、連日15時間以上の業務というストレス環境に加えて、苦手な上司がいまして、仕事をぼんぼん投げてくるものですから、精神的に参ってしまいました。その上司を見ると(恋をしているわけでもないのに)心臓が異常にどきどきしてしまい、胸がとても苦しくなる状態が続きました。幸いストレス源の上司に別のアシスタントがついて距離を置くことができたので自然にパニック障害は治っていったのですが、パニック障害のつらさはやった本人しかわからないものがあります。
話がそれましたが、アメリカのクライアントのパニック障害もかなり深刻だったのらしいです。ブレスワークの前のカウンセリングで話を聞く中でパニック障害を引き起こす原因となった事柄を聞いていきました。詳細はわかりませんが、リラックスした状態で気持ちがすっと楽になったそうです。そしてブレスワークを行いました。
ブレスワークではよく「その状態で呼吸して」というお声がけをします。これはどういう意味かというと、何が心に浮かんできても、自分が安全な環境にいて、何もおびやかすものはない状態だと心に言い聞かせ、心の中の情景を見つめながら、呼吸をしていくということを意味します。感情とは興味深いもので、いやだという気持ちを手放すと、たとえそれがネガティブな感情であってもふっと軽くなって消えていくのです。このアメリカ人のクライアントに起こったのもそれでした。
マインドフルネス瞑想でも似たようなことを言っていますね。
私たちは記憶の中で過ごしています。何か楽しい記憶があったら気持ちは高揚し、何か楽しくない記憶を思い出すと気持ちが落ち着きます。楽しくない記憶を横に追いやってみない振りをしても手放さない限りなくなることはありません。
ブレスワークが終わった後、アメリカ人のクライアントが日常に戻って、またパニック障害になりそうな予感が戻ってきたことがあったそうです。その時、ブレスワークでやったように、その感覚を見つめながら呼吸で優しく手放したら、パニック障害がでなかったそうです。
誤解がないようにお伝えしますが、ブレスワークは医学的な治療に代わるものではありません。医師の治療が必要な状況もあります。ただよく聞くのは気持ちの持ちようも治療に影響をもたらすということです。前向きな人の方が病気の治りが早いと聞きます。
私の先生のダナはあるとき、怒りはヒーリングだと言っていました。怒りは私たちのどこに目を向ける必要があるのか教えてくれる大切な指針だからです。怒りの元を見つめる段階がきたときに見つめることができると状況が好転していきます。ブレスワークで流す涙もたくさん見てきました。涙で過去を洗い流し手放して前に進むための必要なステップなのです。
たかが呼吸、されど呼吸。意識的に呼吸することでできることはたくさんあるのです。あなたもストレス開放テクニックのブレスワークを体験してみませんか。
アルーナブレスワーク
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