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  • 執筆者の写真Hiro M

もう一人の自分につながる椅子のワーク




その友達には長年の病気がありました。

病気をなんとか治そうとしてたくさんの病院を渡り歩き、たくさんの治療師に会い、たくさんの治療法を試してきました。


でも、今67才。

長年の努力にもかかわらず、病気が治る気配がまったくないどころか、病気に対して怒り狂っていました。


なぜ治らない

何が悪いの

どうしたらいいの


その心の声はとても大きく、顔は怒りと悲しみに歪んでいました。

私には、その人が自分の病気を攻撃しているように見えました。

攻撃して対立して怒りと悲しみの渦が体を取り巻いているように思えたのです。


その時話していたズームの会話がなんとなく一段落したときに、

私はちょっと提案してみました。


その痛みと友達になれたらどう思う?


彼女は不意をつかれたように一瞬表情を止めてゆっくりと言いました。


そうなったらいいね。



それで私はあるワークについて話しました。

ブレスワークでも行っているワークです。

今日はそれについてお伝えしますね。


ちなみに、彼女はワークをしてくれて、4歳の頃自分がみじめで隠れたかったというインナーチャイルドとつながりました。

その子の感情を追体験して、涙が出たそうです。


痛みが過去のインナーチャイルドだとすれば、痛みにつながってその気持ちを知ることで、自分に優しくなれます。

痛みを攻撃する対象ではなく、慈しむ対象とすることができます。

対立ではなく同じ方向を見て解決するパートナーとなります。


痛みが発しているメッセージが何なのか、

聞いてみましょう。



【もう一人の自分につながる椅子のワーク】


●準備


まず、椅子を2つ用意します。

椅子がなければクッションでもかまいません。


自分が座る椅子をAとし、

相手が座る椅子をBとします。


相手はこの場合、痛みの原因になっているもので、

痛みでも悲しみでも怒りでも大丈夫です。


それをあたかも人のように考えて、

Bの椅子に座ってもらいましょう。


わかりやすくするために、ぬいぐるみや人形を置いてもかまいません。



●Aの椅子


それではAの椅子にあなたが座ります。

Bの椅子に座っている相手に対して話しかけましょう。


普段何を思っているのかざっくばらんに話してください。

感情をぶつけてもらってもかまいません。

ただただ話し続けましょう。

相手が本当に目の前の椅子に座っていて、

聞いているかのように話し続けましょう。



●第三者の場所


言いたいことを全て言い切った感じがしたら、

椅子から立って、二つの椅子が見えるところに移動します。


二つの椅子にあなたと相手が座っていると思うとその力関係はどんなでしょうか。

相手はもしかして小さく縮こまっていませんか。

あなたは優しく話しかけている雰囲気はありますか。



●Aの椅子再び


その感覚をつかめたら、Aの椅子に戻ります。

さきほどの立った時の感覚を踏まえて、Bの椅子に座る相手にまた話しかけてみましょう。


さっきと違う話し方をしていますか。

どんな風に違うのでしょうか。



●Bの椅子


それでは、また椅子を立ってください。

今度は相手の椅子に座ります。

相手の体の中に入っていく感じで座り、相手の感情を感じてみましょう。


何か新しい発見はありますか。

相手はどんな風に思っているのでしょうか。


相手の場所で相手をしっかりと感じることができたらワークは終わりです。


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このワークは以前友達に教えてもらったワークを少しアレンジしたものです。


相手の椅子に座ると相手の気持ちにつながることができます。

痛みといったインナーチャイルドのワークで使うと、思ってもいなかった次元の感情を感じることができます。


それは優しさだったり、愛だったり。


あなたも自分の中にあるメッセージを受け取ってみませんか。



アルーナブレスワーク





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