よく自己啓発系の本で本当の自分に会うという言葉が出てきます。あなたの心はその言葉にどんな風に反応しますか。ワクワク?いやいや、なんだか怖いな。
さて、怖いな、と思ってしまったあなた、そうですよね、本当の自分ってなんかこう正直に全部さらけ出している感があるし、それっていまいちな自分かも。あまりの小ささに笑っちゃうかも。がっかりしちゃうかも。
「いやいや、なんだか怖いな」と思っているとき、心の中ではどんなことが起こっているのでしょう。
心の中で手を左右に振って、結構です、ムリムリ!と言っているのかもしれないですね。その手でガードを張っている感じでしょうか。自分を「未確認の怪しいもの」から守らなくちゃいけないと思ってそんな動作がでてくるのかもしれません。
あれ、まだ読んでいますか?
もしかしてこの言葉が気になりますか?
気になるのなら、体の感覚に目を向けてみましょう。体のどこかがざわざわしていませんか。足元や胸がざわついていませんか。このざわつきを危険信号とみるか、何かすごいことが起こる前兆とみるか、さて、あなたならどちらを取りますか。
以前、スカイダイビングをしたとき、喜んで参加しているはずなのに、3000メートル上空に向かうセスナの中で、足元がざわつき始めたとき、正直怖くて仕方がなくなりました。でも空に飛び立ったら、遠くの富士山の壮大な姿に目を奪われました。体のざわつきは一瞬で消え、空に浮かぶ自分が誇らしくて嬉しくなりました。
想定外の何かが起ころうとしているとき、体はガードを張っているように思えるかもしれません。でもそれはもしかして何か今までに経験をしたことがない大きなすごいことが起こるというサインかもしれないのです。
体は私たちと様々な形でコミュニケーションを取っていますが、私たちはそのコミュニケ―ションの意味を正しく受け取れていないこともよくあります。
もし「本当の自分に会う」という言葉に体から何等かの反応があれば、立ち止まりハートに手を当てて考えてみましょう。前にこんな感覚があったのはいつだったのでしょう。そしてその後行動を起こしたときに何が起こりましたか。そこで再度自分に問いかけてみます。「本当の自分に会いたいかな?」ハートからピッカーンとした「!」というサインが戻ってきたら、一歩前に進むときなのかもしれません。
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